_ シリーズの第3作目で、第1作しか観ていなかった。というわけで、途中までストーリーがわからず困った。最後のほうでやっと全体像が見えてきたが、結局話が分からなくてもそれなりに楽しめる程度の映画なのだ。
_ 第1作は3Dメガネが必要だったが、今回はIMAXの劇場のみで3Dになるらしい。
_ このシリーズは、昔のインディアン相手に騎兵隊が戦う西部劇をインディアンの側から見たような感じで、昨今のLGBTQを反映している。しかし、身体全体が青い巨人が主人公の世界には違和感がある。これが全世界でヒットしているらしいが、自分が人間であることをあまり意識しない観客が多いのだろうか。
_ 見せ場は、人類が惑星パンドラの先住民から資源を強奪するための戦争を仕掛けて敗北するところだ。弓矢を武器に神秘的な力を駆使して戦う先住民が最後に勝つが、トランプがいる現実世界ではこうはいかない。
_ この作品は中国でもあたっているようだが、中国人は、どちらの立場から見ているのだろうか。台湾を攻撃したが反撃にあい敗退する側という視点ではないのだろうな。
_ 2006年製作、2008年日本公開の作品だが、新宿武蔵野館で4Kデジタルマスター版を上映している。
_ 無声映画時代、橋から落ちて足を怪我したスタントマン、ロイ、と木から落ちて腕を骨折した少女、アレクサンドリアが病院で会う。ロイは自殺しようとしてアレクサンドリアに毒薬を盗んでくるように仕向ける。その為に、毎日自作の物語をアレクサンドリアに語る。
_ 現実と架空の物語が交互に現れ最初は混乱する。物語では、六人の勇者が悪者の提督に復讐しようとする。しかし、返り討ちに会い、多くが殺される。その舞台が13の世界遺産となっている場所で、24か国以上でロケをしたという。
_ 映像がすごい。CGかと思ったが、すべて実写だそうだ。ただ、ストーリーが、アレクサンドリアに気に入ってもらえるように、毎回変化して、一貫性がない。一回観て理解するのは難しい。
_ 映画に何を求めるかだが、ストーリーは忘れても映像が鮮明に記憶に残る作品はある。中には、自分が実際に見た景色よりはるかに強く目に焼きついている映画の中の光景もある。
_ 黒澤監督は、いつもいい絵を撮りたいと言っていた。この映画の監督、ターセム・シンもそう思っていたのだろう。その意味では成功した作品だ。興行的には難しいと思うが。
_ 重信房子のインタビューが圧巻だった。重信は大阪で逮捕されたが、その時逮捕状を握っていた警察官の手がぶるぶる震えていたと。貫禄の違いか。
_ 宿敵の国松孝次元警察庁長官が、彼女の生年月日は今でも言えると暗唱した。
_ 「あの戦争は何だったのか」(講談社現代新書)を読み終えたが、あの戦争とは、太平洋戦争又は大東亜戦争のことだ。一般にはあの戦争は1941年12月8日に始まったと言われているが、日中戦争(支那事変)又は満州事変から始まっていたという説もある。さらには、ペリーの黒船来航が発端だという人もいるようだ。ペリーによって日本は国際社会における帝国主義的な生存競争に巻き込まれた。
_ では、あの戦争はいつ終わったのか。1945年8月15日というのが一般的だろうが、そうではないという人もいる。三島由紀夫にとってのあの戦争は終わっていなかった。森田必勝にとってもそうだったかもしれない。「必勝」というのはもちろんあの戦争に勝つことだ。
_ 三島が自決した後、京大のキャンパスに三島の行為を肯定するタテカンが立ったという話がある。そして、1972年5月30日にロッド空港事件が起きた。京都大学の奥平と安田が死に、岡本が逮捕された。重信が日本赤軍を立ち上げ、戦争が始まった。
_ あの戦争は、日本赤軍によって継承されたという見方もありうる。