_ 新宿TOHOで観た。
_ 大騒ぎするほどの傑作ではない。先に観た「偶然と想像」のほうが刺激的で面白かった。
_ 舞台監督である主人公が役者を訓練する方法は面白かった。そこにある哲学がこの作品全体に及んでいるかというとそうでもない。
_ 179分の長尺だが、全体としてみればメロドラマのようだ。主人公やドライバーの抱えている傷は深刻ではあるが通俗的だ。「偶然と想像」の登場人物のほうがもっと、とがった痛みを感じていたと思う。
_ アカデミー賞的には、ダイバーシティーが描かれ、白人が出てこない東洋の(どの国の東洋人だかアカデミー賞の連中にはわからないだろう)話で、面白くないが無難というところか。